
YouTubeを始めた斉藤慎二さんが、さまざまな声を受け止めながら、お笑いへの思いを新チャンネルの説明欄につづりました。
そこで今回は、新しい発信を始めた斉藤さんの思いに注目し、次の4つの構成でニュースと身近な豆知識をご紹介します。
- 斉藤慎二さんが伝えた新チャンネル始動のニュース紹介。
- 「他人への反応と心の動き」に関する2つの豆知識。
- Xのコメントまとめ。
- 筆者の感想。
今回の知らせを読みながら、人の気持ちや反応を知る豆知識にも触れ、応援の気持ちをどのように言葉にするかを考えていただければ幸いです。
それでは早速、斉藤慎二さんが伝えた新チャンネル始動のニュースから見ていきましょう。
斉藤慎二さんが伝えた新チャンネル始動のニュース情報
斉藤慎二さんが新チャンネルを案内した投稿はこちらです。
新しい発信に踏み出した斉藤さんへの声をきっかけに、他人の出来事へ反応する心理と、自分の感情を振り返るための2つの豆知識をご紹介します。
関係ないのになぜ怒る!?自分と無関係でも怒ってしまう脳の仕組みがやばすぎる!
知らない人の不正のニュースを見て、思わず怒りを感じたことはありませんか。
直接の被害者ではない人が、規範に反した相手に罰を与える行動は「第三者罰」などと呼ばれます。※1
日本心理学会の解説では、こうした行動を社会の秩序や協力との関係から紹介しています。※1
今回は、自分に直接関係しない出来事への反応を、社会心理学の研究から考えてみます。
直接の被害者でなくても行う「第三者懲罰」
第三者罰は、当事者ではない立場の人が、他者の不公平な行動に罰を与えることです。※1
研究では、お金の分配を見た第三者が、自分のお金を使って分配者の取り分を減らす課題などを用います。※1
解説で紹介される実験では、第三者の立場でも不公平な分配に罰を与える人がいました。※1
「人間だけの能力」と断定することや、脳の仕組みが全て解明されたと読むことは適切ではありません。
協力への影響は、用いられる実験課題や条件によって異なります。
なぜコストを払ってまで罰するのか
罰には、実行する側にも時間やお金などの負担が生じます。※1
自分に利益がなくても負担を引き受ける理由は、研究上の大切な問いです。
規範を守る気持ちだけでなく、周囲からどう評価されるかという視点もあります。※1
罰を行う人が、他者から協力相手として選ばれやすくなる場合があると論じられています。※1
ただし、罰する人が常に信頼され、社会的地位が上がると決まっているわけではありません。
第三者懲罰が暴走するとき
罰が協力を支える可能性がある一方で、その動機や効果は一つではありません。※1
解説では、不公平への怒りと、自分が軽く扱われたことへの反発とを分けて考えています。※1
ネットで何かを見聞きしたときも、事実の確認と自分の感情の整理を意識したいところです。
断片だけで判断すると、誤解したまま相手に言葉を向けてしまうおそれがあります。
第三者罰の研究は、見知らぬ人への攻撃を正当化するためのものではありません。
直接の被害者でない人も、規範に反する行動に反応することが実験で示されています。※1
その反応を、相手の人格全体を否定する言動へつなげないことが大切です。
まず確認できる事実を確かめ、必要な意見を落ち着いた言葉で表したいですね。
他人の失敗を見て喜ぶのは、脳が「ご褒美」と勘違いしているから!?
誰かの失敗を見て、複雑な気持ちになった経験はありませんか。
他人の不幸を喜ぶ感情は、ドイツ語で「シャーデンフロイデ」と呼ばれます。
2009年の高橋英彦氏らの研究では、妬ましい相手の不幸への反応と、報酬に関係する脳活動との関連が報告されました。※2
今回は、他人の不幸を喜ぶ感情を、社会的比較と脳の反応から考えます。
他人の不幸で報酬系が活性化する
研究チームは、人物の情報を読んだときの妬みと、その人物の不幸を知ったときの反応をfMRIで調べました。※2
妬ましい人物の不幸を喜ぶ反応には、線条体の活動との関連が示されました。※2
腹側線条体は、報酬や動機づけに関係する領域として研究されています。
ただし、その活動だけから、食べ物やお金と全く同じ快感だと断定することはできません。
妬みに関わる脳活動と、その後の不幸を喜ぶ反応とのつながりも報告されています。※2
なぜ他人の不幸が「快感」になるのか
シャーデンフロイデを考えるうえで、自分と他人を比べる「社会的比較」が手がかりになります。
自分にとって大事な分野で優れた人を見ると、妬ましく感じることがあります。
研究でも、自分に関係の深い領域で優れた人物に、より強い妬みが向けられました。※2
その妬みと、相手の不幸を知ったときの反応には関連が見られました。※2
妬みや喜びの強さには個人差があり、相手との関係や状況も大切な手がかりになります。
シャーデンフロイデとの向き合い方
複雑な感情が生じたときには、まず自分が何を感じたかを振り返ることから始められます。
その感情を、相手を傷つける書き込みに変える必要はありません。
一度立ち止まり、自分が比較していることや気になっている点を考えるのも一つの工夫です。
嫉妬や劣等感は考えられる手がかりですが、相手の投稿だけでその人の内面を決めつけることはできません。
感情が浮かぶことと、それを攻撃として外に向けることを分けて考えたいですね。
他人の不幸を喜ぶ反応には、妬みや報酬に関係する脳の働きが関わる場合があります。※2
ただし、誰もが同じように反応するわけではなく、状況や相手による違いがあります。
自分の気持ちに気づき、落ち着いて言葉を選ぶことを大切にしたいところです。
Xのコメントまとめ
ここからは、動画を楽しみにする返信など3件に加え、斉藤さんとの交流を喜ぶ写真付き投稿2件をご紹介します。
写真付き投稿は開設前のもので、今回の動画への返信とは時期が異なります。
筆者のコメント
斉藤慎二さんのYouTube開設を知り、私はまず、見ている人が何を楽しみにしているのかに関心を持ちました。
本人の告知は簡潔ですが、返信には、動画を喜ぶ声や、以前の企画をまた見たいという声があります。
単に知名度があるから反応しているだけではなく、それぞれに覚えている場面があるのだと感じます。
日常の中で笑った記憶は、思った以上に長く残るものです。
つらい日に見た番組や、家族と一緒に笑ったひと言を、今も大切にしている人がいるのでしょう。
そうした人が期待を言葉にすることには、その人自身の体験が表れています。
私は今回、その体験を大切にしながら記事を読みたいと思いました。
同時に、本人についての印象だけで、これからの活動内容まで想像で埋めてしまわないようにしたいです。
チャンネルを始めることを発表した段階では、今後の企画や更新の形が全て分かるわけではありません。
だからこそ、何をするのだろうという期待を持ちながら、実際の発信を待つ姿勢がよいのではないでしょうか。
説明欄に書かれているのは、今の自分にできるお笑いに取り組みたいという意向です。
その言葉を読んで、以前と同じ形をそのまま求めるより、新しい場所で何ができるかを見てみたいと感じました。
YouTubeには、自分のペースで見てもらえる面白さがあります。
一方で、反応が数字としてすぐ目に入り、発信する側も受け取る側も、周囲の声を意識しやすい場です。
大きな数字に気持ちが引かれるときこそ、自分は何を見てどう感じたのかを考えたいです。
また、応援の言葉を届けることと、他の意見を持つ人を否定することは、分けておきたいと思います。
好きな場面や、楽しみにしている企画を伝えるほうが、前を向いた会話につながるように感じます。
今回紹介する交流写真にも、写真を撮れた喜びや、商品を購入した感想が残されています。
それらは開設後の反応とは時期が違いますが、人と人との接点を知ることができる記録です。
画面の向こうの人物を、強いひと言だけで語り尽くせないことも伝わってきます。
これからの動画がどんな内容になるかは、実際の積み重ねの中で見えてくるはずです。
私は、最初の注目だけを追うのではなく、本人が約束した取り組みをどう続けるかに関心を持っています。
見る人が安心して感想を交わせる場になっていくことも願っています。
期待を持つ人の気持ちを尊重しながら、丁寧に今後を見届けたいと感じるニュースでした。
引用文献
- ※1 堀田結孝『人間社会の秩序を支える罰』(日本心理学会・心理学ワールド80号)。
https://psych.or.jp/publication/world080/pw04/ - ※2 Takahashiほか(2009)『When your gain is my pain and your pain is my gain: neural correlates of envy and schadenfreude』。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19213918/



























