「timelesz」篠塚大輝の不謹慎ギャグに批判殺到　公式が異例の声明「8人全員の問題」謝罪文が重い理由

　今回の「timelesz」の公式声明は、単なる個人の“炎上対応”として片づけられない重みがありました。篠塚大輝さんが番組内で披露した替え歌ギャグは、放送直後からSNSで批判が拡大し、多くの視聴者が「なぜこの表現を選んだのか」と困惑を示しました。とくに高齢者や家族を亡くした経験のある人にとっては、冗談では済まされないニュアンスが含まれていたため、反応が大きくなるのも当然だと感じます。

　そのうえで、今回の謝罪文が“篠塚さん個人”でなく“グループ全体”として出されたことは、非常に重要なポイントです。アイドルグループは、ひとりの行動が8人全員のイメージに直結する職業です。だからこそ、「個人の問題ではなくtimeleszとしての問題」と明確に記した姿勢は、逃げずに向き合おうとしている証拠だと思います。また、謝罪文には「不用意かつモラルに反した発言」「表現者としての自覚に欠けていた」など、かなり踏み込んだ表現が使われており、軽いトーンでは済ませないという覚悟がにじんでいました。

　一方で、炎上した本人だけでなく、メンバー全員が「自分にも落ち度があった」と記している点は賛否が分かれるかもしれません。とはいえ“グループとして売れているからこそ、誰かの言動も全員で背負う”という覚悟は、今の時代において極めて誠実だとも感じます。アイドルグループが団結力を示す場面は多くありますが、今回のように謝罪というネガティブな局面で一致団結を示したことには、むしろ前向きな意味を見出すファンもいるはずです。

　ただ、SNSの反応を見ると「何に配慮すべきか」「どこが不謹慎に当たるのか」といった感覚は、世代・環境によって大きく差があります。だからこそ、アイドル側は発信前に慎重すぎるほど慎重になる必要があります。些細な一言が炎上に繋がる現代で、求められる意識は年々高まっていると言えるでしょう。

　今回の声明には「謝罪して終わりにしない」「行動で示す」という言葉がありました。ここからの言動次第で、失った信頼を取り戻せるかどうかが決まると思います。ファンとして最も望んでいるのは、“反省したうえで、また前向きに活動する姿”を見られること。今回の件は痛手ではあるものの、正しく向き合えば今後のグループにとって大きな転機にもなり得ます。timeleszがどのように再スタートを切るのか、今後も注目していきたいと思いました。