
藤森慎吾さんが第2子の誕生を知らせ、長女との2人暮らしで改めて実感した妻への感謝を伝えました。
そこで今回は、藤森さんが明かした家族への思いに注目し、次の4つの構成でニュースと知っておきたい豆知識をご紹介します。
- 藤森慎吾さんの出産報告と妻への感謝のニュース紹介。
- 「男性の生殖の健康と父親の年齢」に関する2つの豆知識。過去50年で男性の精子が半分以下に激減している衝撃の事実40歳以上の父親から生まれた子供は自閉症リスクが5.75倍になる!?
- Xのコメントまとめ
- 筆者の感想
このニュースをきっかけに、男性の生殖の健康に関する研究にも触れ、新しい家族を迎えることや将来の暮らしについて考える機会になれば幸いです。
それでは早速、藤森さんの第2子誕生と家族の近況を確認しましょう。
藤森慎吾さんの出産報告のニュース情報
今回の第2子誕生と妻への感謝を伝えたニュースはこちらです👇
藤森さん一家に新しい家族が増えた知らせを入り口に、男性の生殖の健康や父親の年齢に関する研究を知る、2つの豆知識をご紹介します。
過去50年で男性の精子が半分以下に激減している衝撃の事実
現代の男性が直面している深刻な問題があります。
それは、精子の数が急激に減少しているという事実です。
1973年から2011年の約40年間で、西洋諸国の男性の精子濃度は52.4%、総精子数は59.3%も減少していることが、大規模な研究によって明らかになりました。※1
この減少の背景として生活環境や習慣が研究されていますが、原因はまだ十分に解明されていません。
185の研究が示した精子減少の傾向
イスラエルのヘブライ大学の研究チームは、2017年に世界中の185の研究データを解析しました。※1
この研究には、42,935人もの男性のデータが含まれています。※1
北米・欧州・豪州などの、妊孕性で選別されていない男性のデータでは、1973〜2011年に精子濃度が52.4%、総精子数が59.3%低下したと推定されました。※1
さらに深刻なのは、この減少が止まる気配がないということです。
2022年公表の更新メタ解析では、妊孕性で選別されていない男性の精子濃度が1973〜2018年に年平均約1.16%低下し、2000年以降では年約2.64%と、低下の加速を示す結果が報告されました。※2
精子減少の背景として検討される4つの要因
精子の状態に関係する可能性がある要因として、化学物質への曝露、肥満、ストレス、生活習慣などが研究されています。※2
第一に、環境化学物質(内分泌かく乱物質:ホルモンの働きを乱す化学物質)への曝露があります。※2
プラスチック製品に含まれるビスフェノールAや、農薬に含まれる化学物質などが該当します。
第二に、肥満です。精子の状態との関連が検討されていますが、体重だけで個人の生殖能力を判断できるわけではありません。※2
第三に、慢性的なストレスなどの心理的要因も検討されています。※2
そして第四に、身体活動の少なさなどの生活習慣が挙げられます。※2
ただし、これらの要因が精子数減少にそれぞれどれだけ影響したかを、このメタ解析だけで特定することはできません。
この減少が続くとどうなるのか
年平均の低下率は、集団全体の過去の傾向を表す数値です。※2
将来も同じペースで低下するとは限らず、特定の年に多くの男性が基準値を下回ると、この研究から予測することはできません。
また、精子数は妊娠に関係する要素の一つですが、精子数だけで妊娠できるかどうかが決まるわけではありません。
精子減少は個人の問題だけでなく、人類全体の生殖能力に関わる社会的な課題となっているのです。
生活習慣と生殖の健康との関係は研究されていますが、生活を変えれば必ず精子の状態が改善するとは限りません。
不安がある場合には一人で原因を決めつけず、医療機関で状態を確認することが大切です。
過去50年間で男性の精子数が半分以下になったという事実は、私たちに生活環境と習慣を見直す必要性を強く訴えています。
個人の努力だけに原因を求めず、環境も含めた研究と社会的な対応が必要な課題です。
40歳以上の父親から生まれた子供は自閉症リスクが5.75倍になる!?
「男性は何歳になっても子供を作れる」という考え方は、もはや過去のものです。
2006年のイスラエルの研究では、40歳以上の父親の子は30歳未満の父親の子と比べ、ASD(自閉スペクトラム症)に関する調整後オッズ比が5.75でした。※3
ADHD(注意欠如・多動症)については、別の2014年の研究で、45歳以上の父親と20〜24歳の父親の子を同胞内で比較した解析に、ハザード比13.13という結果があります。※4
いずれも特定の集団と解析条件で得られた関連であり、個々の子どもの将来をそのまま予測する数値ではありません。
精子は一生作られ続けるからこそのリスク
女性の卵子は生まれた時から体内に存在していますが、男性の精子は一生涯作り続けられます。
一見すると、精子が常に新しく作られるなら問題ないように思えるかもしれません。
精子を作る細胞の分裂に伴い、新たな遺伝子の変化が生じることがあります。
父親の年齢とともに新規突然変異が増えることは、年齢と子どもの発達を考える際の仮説の一つです。※3
ただし、年齢ごとの細胞分裂回数だけで、特定の病気や発達の状態が決まるわけではありません。
ASDなどの発達には多くの遺伝的要因や、それ以外の要因も関わります。
年齢との関連を一つの仕組みだけで説明することはできず、観察研究の結果と原因は分けて考える必要があります。
具体的な数字で見るリスクの増加
2006年の研究は、両親の年齢が分かるイスラエルの132,271人のデータなどに基づいています。※3
5.75は母親の年齢などを調整したオッズ比で、95%信頼区間は2.65〜12.46でした。※3
一方、ADHDの13.13は、2014年のスウェーデンの研究における同胞内比較のハザード比です。※4
同じ2014年の研究では双極性障害などとの関連も検討されましたが、比較する集団や解析方法によって推定値は変わります。※4
オッズ比やハザード比は発症する割合そのものではなく、研究条件と合わせて読むことが大切です。
母親の年齢との比較
興味深いことに、母親の年齢も子供の健康に影響を与えますが、父親の年齢の影響とは異なる側面があります。
母親の年齢については、染色体数の変化など、父親の年齢とは異なる仕組みも研究されています。
父親の年齢とASDなどの関連には、新規突然変異を含む複数の要因が検討されています。※3
両親の年齢の影響を単純に足し算や掛け算して、個人のリスクを計算することはできません。
集団での関連がみられても、高年齢の父親の子ども全員に発達上の問題が起こるわけではありません。
しかし、家族計画を考える上で、父親の年齢も重要な要素として考慮すべきだという認識が、医学界で広まっています。
父親の年齢と子どもの発達との関連を調べた研究は、男性の年齢も家族計画を考える要素の一つであることを示しています。
家族計画を考える際には、父親の年齢も重要な要素として意識する必要があるのです。
Xのコメントまとめ
筆者のコメント
藤森慎吾さんの第2子誕生の報告には、家族が増えた喜びと、日々の暮らしを自分で担ってみた実感が一緒に詰まっていると感じました。
とりわけ印象に残ったのは、長女との生活の中で、妻への感謝がより具体的なものになっていくところです。
家事や育児は、終わった状態だけを見ると、その前にどれだけの判断や手間があったか分からないことがあります。
ご飯を作ること一つでも、食材を考え、買い物をし、子どもの様子に合わせて出し、片づけるところまで続いていきます。
さらに予定どおりに食べてもらえるとは限らないので、時間だけで測れない大変さもあるのでしょう。
藤森さんの報告は、そうした見えにくい部分を、生活の一場面として伝えてくれました。
大変だったという言葉に加えて、娘との関係に変化を感じたという思いが書かれているところも素敵です。
育児の経験は、負担を知ることと同時に、子どもをより深く知る時間にもなるのだと思います。
最初の夜に母親を求めていた長女が、少しずつ父親との暮らしを受け入れていく様子には、親子それぞれの頑張りが感じられました。
大人が準備した新しい生活に、子どもも自分なりのペースで慣れていくのですね。
弟を迎える長女にとって、父親とじっくり過ごす時間が、安心できる経験になっていたらいいなと思います。
また、母親を気遣った場面からは、幼いながらにも大切な人を思う気持ちが伝わってきました。
その優しさをうれしく受け止めつつ、寂しさや甘えたい気持ちも同じように大切にしてほしいです。
出産した妻に休んでもらいたいという姿勢も、今回の報告の大きな魅力でした。
感謝を伝えることと、実際に休める状況を作ることは、どちらも大切だと感じます。
今後、家族4人の生活が始まれば、これまでと違う困りごとも出てくるかもしれません。
その時に今回の経験が、役割を相談したり、お互いの疲れに気づいたりする土台になれば素敵ですね。
もちろん、どの家庭も同じように時間を使えるわけではありません。
仕事の事情や頼れる人の有無によって選べる形は違うからこそ、見た目の理想像より、その家族が続けられるやり方が大切だと思います。
赤ちゃんが生まれたことを祝うとともに、長女の成長と妻の回復も、温かく見守りたいです。
笑いや驚きを分かち合いながら、4人の暮らしを少しずつ作っていかれることを願っています。
引用文献
※1 Levineほか「Temporal trends in sperm count: a systematic review and meta-regression analysis」
https://academic.oup.com/humupd/article/23/6/646/4035689
※2 Levineほか「Temporal trends in sperm count: a systematic review and meta-regression analysis of samples collected globally in the 20th and 21st centuries」
https://academic.oup.com/humupd/article/29/2/157/6824414
※3 Reichenbergほか「Advancing Paternal Age and Autism」
https://jamanetwork.com/journals/jamapsychiatry/fullarticle/668208
※4 D’Onofrioほか「Paternal age at childbearing and offspring psychiatric and academic morbidity」




























