小栗旬から深夜1時の呼び出し→明石家さんま即出動するも、待っていたのは“泥酔の藤原竜也”というオチだった

　明石家さんまさんの“小栗旬からの深夜呼び出し”エピソードは、まさにさんまさんらしい「期待とズレのコント」がリアルの場で起きたような話でした。小栗さんとは19歳からの付き合いと語るほど深い関係だからこそ、夜中の1時に突然電話がかかってきたら「ただ事じゃない」と感じるのも当然です。しかも「話がある」という真剣な口調なら、誰でも重い内容を想像してしまいます。さんまさんが「離婚やと思うて」と直感したのも、信頼関係があるからこその“本気の心配”だったことが伝わってきます。

　しかし、いざ駆け付けてみれば、小栗旬さんと藤原竜也さんが“へべれけ状態”で待っていたというオチ。このギャップがいかにも芸能界の豪快さと、小栗さんたちのフランクな関係性を象徴しているように感じました。特に藤原さんの「本当に来た！」という反応や、20分飲んだだけで「眠いので帰ります」とサッサと帰ってしまうくだりは、完全に藤原竜也さんのイメージどおりで、思わず笑ってしまいます。酔っ払っているからこその本音や自然なリアクションが、エピソードをさらに魅力的なものにしています。

　また、さんまさん自身が“風呂に入ろうとしているタイミング”で呼ばれても行くという男気が、長年の芸能人生で築き上げた人との縁の深さを物語っています。相談事だと思って迷わず駆け付けるという姿勢は、さんまさんが周囲から慕われ続ける理由でもあり、彼の人情味を象徴する瞬間だったと言えます。

　この話がまた面白いのは、結局「何の相談もなかった」点です。さんまさんは“離婚か”と身構えていたのに、小栗さんと藤原さんはただ飲んでいただけ。深夜に呼び出されるシチュエーションからドラマチックな展開になりそうなのに、ふたを開けるとただの酔っ払いの集まり。これこそバラエティの“さんまワールド”にぴったりの空気感で、視聴者も思わず笑顔になるエピソードでした。

　そして小栗旬さんが「19歳の頃から面倒見てもらっている」と言われるほど、さんまさんとの長年の関係があることも改めて感じられます。芸能界でここまで深い絆を持ち続けるのは簡単ではなく、互いに尊敬と信頼があるからこそ、こんな深夜のくだらなくて温かい時間が生まれるのだと思います。この“無駄話の贅沢さ”こそ、人間関係の豊かさそのもの。今回のエピソードは、笑いと人情の両方が詰まった実にさんまさんらしい名場面でした。