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宮根誠司が涙した藤村幸司との再会…がん闘病を公表した『ミヤネ屋』最終回

『ミヤネ屋』最終回で、がんのため闘病していた藤村幸司さんが4か月ぶりに出演し、宮根誠司さんが再会の喜びに涙を浮かべました。

そこで本記事では、今回の出演を入り口に、気になる情報や役立つ豆知識などを、以下の4つの構成でご紹介します。

  1. 藤村幸司さんのがん闘病とスタジオ出演のニュース紹介。
  2. 「診断への理解と治療後のケア」に関する2つの豆知識。
    • 紹介患者の約5人に1人で診断が変更:セカンドオピニオンの意義と受け方を知る。
    • 「偽薬」と知っていても疲労が改善!?がん治療後のプラセボ研究が示したこと。
  3. Xのコメントまとめ。
  4. 筆者の感想。

今回のニュースに注目しながら、診断や治療後のケアにまつわる豆知識も身につけていただき、納得して医療を受けることについて改めて考えるきっかけになれば幸いです。

それでは早速、藤村幸司さんのニュースから見ていきましょう。

藤村幸司さんのがん闘病公表のニュース情報

藤村幸司さんのがん闘病と、『ミヤネ屋』最終回でのスタジオ出演に関するニュースを紹介します👇

今回の藤村さんのニュースをきっかけに、病気の診断への理解を深めることと、治療後も続く症状へのケアにまつわる、2つの豆知識をご紹介します。

紹介患者の約5人に1人で診断が変更:
セカンドオピニオンの意義と受け方を知る。

病気の診断や治療方針を聞いたとき、もう少し詳しく説明を受けたいと思うことはありませんか。

別の医師の意見を聞く「セカンドオピニオン」は、納得して治療を選ぶための方法の一つです。※1。

米国メイヨークリニックの研究では、専門施設へ紹介された286人のうち、約88%で診断が新たになったり、より詳しく整理されたりしたと報告されました。※2。

そのうち、最初の診断から完全に変更されたケースは21%でした。※2。

ただし、これは複雑な病状などで紹介された患者の結果で、一般の患者全員の誤診率を示す数字ではありません。

数字の意味を正しく押さえながら、別の意見を聞くことの意義を見ていきましょう。

286人を調べて分かった「診断の変化」。

研究では、2009年から2010年にかけて、プライマリケアの医療者からメイヨークリニックの総合内科へ紹介された286人の記録を調べました。※2。

紹介された時点の診断と、専門施設での最終的な診断を比較したのです。

最初の診断がそのまま確認されたのは12%でした。※2。

21%では診断が完全に変更され、66%では診断がより詳しくなったり、再定義されたりしています。※2。

公表資料では、こうした新しい診断や診断の精緻化を合わせて、約88%と説明しています。※2。

ここで大切なのは、「詳しくなった診断」まで、すべて最初の医師の誤診と呼ばないことです。

専門的な検討によって、不明だった部分が整理されることも含まれています。

約5人に1人で診断が完全に変わった。

この研究では、対象となった紹介患者の21%で、最初の診断と最終診断が完全に異なりました。※2。

病気の捉え方が変われば、その後の検査や治療の考え方にも影響する可能性があります。

一方、66%の「診断が詳しくなった」という結果は、病名が全く別のものに変わったケースとは区別されています。※2。

同じ「診断が変わった」という言葉でも、変化の内容には違いがあるのです。

そのため、88%という数字を見て「ほとんどの診断は間違っている」と受け止めるのは適切ではありません。

専門施設へ紹介されるような患者では、追加の評価が診断の整理につながることがある、と理解するのがよいでしょう。

なぜ別の専門家の視点が役立つのか。

症状が複雑だったり、最初の情報だけでは病気を絞り込めなかったりすることがあります。

メイヨークリニックの公表資料でも、珍しい症状や複雑な病状を理由に、別の意見を求める場合があると説明されています。※2。

また、患者自身が診断の確認を希望することもあります。

別の医師にこれまでの経過を見てもらうことで、検討すべき点や追加の疑問が整理される可能性があります。

ただし、この研究だけで、最初の医療者の経験不足や診療時間の短さが原因だったと断定することはできません。

医療機関の規模だけで、診断の正しさが決まるわけでもありません。

自分の病状に必要な専門性を持つ医師から、説明を受けることが大切です。

セカンドオピニオンを検討するタイミング。

国立がん研究センターのがん情報サービスでは、セカンドオピニオンを、診断や治療について主治医以外の医師から意見を聞くことと説明しています。※1。

治療法に複数の選択肢があるときや、説明を聞いても判断に迷うときに、検討することができます。

まずは、現在の主治医に疑問や希望を伝え、説明を受けることが出発点です。

話し合いによって疑問が解消され、セカンドオピニオンを受けないという選択に至る場合もあります。※1。

別の意見を聞く場合には、紹介状や検査結果など、病状を理解するための資料を準備します。※1。

治療を始める時期への影響もあるため、相談の準備や日程は主治医と確認しながら進めたいですね。

なお、セカンドオピニオンは、通常、新たな検査や治療を受けるための診察とは異なります。※1。

「医師に悪いから」と一人で抱え込まない。

別の医師の意見を聞きたいと思っても、主治医に伝えにくいと感じる人はいるでしょう。

その場合は、どの説明が分からないのか、何を確かめたいのかを整理して伝えると、相談の目的が明確になります。

「今の治療を理解して選びたい」という希望として話すこともできます。

がん相談支援センターでは、セカンドオピニオンを受けられる医療機関などの情報を得ることができます。※1。

また、セカンドオピニオンを受けることと、転院することは同じではありません。※1。

意見を聞いた後、今の主治医のもとで治療を続けることもあります。

転院を希望する場合には、受け入れの確認や初診の予約など、別の手続きが必要です。※1。

セカンドオピニオンの目的は、必ず診断を変えることではありません。

現在の方針を確認できることも、納得して治療を受けるうえで意味があります。

研究の数字に不安をあおられるのではなく、自分の疑問を解消する方法として、必要に応じて活用したいですね。

「偽薬」と知っていても疲労が改善!?
がん治療後のプラセボ研究が示したこと。

有効成分が入っていない薬だと分かっていても、症状の感じ方が変わることはあるのでしょうか。

この問いを調べる研究の一つが、「オープンラベル・プラセボ」です。

プラセボは偽薬を意味し、オープンラベルとは、本人にも偽薬だと明らかにした状態を指します。

2018年の研究では、がん治療後の疲労に悩む74人を対象に、通常のケアだけを受ける場合と、偽薬だと説明された錠剤を飲む場合が比較されました。※3。

その結果、偽薬を飲んだ群では、通常ケア群に比べて疲労の強さと、疲労による生活への支障に改善が報告されています。※3。

だまして飲ませなくても変化が見られたという点が、興味深い研究です。

74人を対象に調べた「知っていても効く」可能性。

参加したのは、がん治療を終えてから6か月から10年が経過し、中程度以上の疲労を訴えていた74人です。※3。

疲労の程度は、0から10の尺度で4以上という条件でした。※3。

参加者は、通常のケアを続ける群と、通常のケアにオープンラベル・プラセボを加える群に無作為に分けられました。※3。

プラセボ群は、偽薬の錠剤を1回2錠、1日2回、21日間服用しました。※3。

本人は有効成分が入っていないことを知っており、薬の正体を隠した試験ではありません。

ただし、参加者自身にはどちらの群か分かるため、期待や説明、服用という行為などの影響を完全に切り分けられるわけではありません。

疲労の強さと、生活への支障が改善。

21日後の比較では、プラセボ群で疲労の強さに29%の改善が報告されました。※3。

また、疲労によって生活の質が妨げられる程度を測る指標では、39%の改善が報告されています。※3。

この数字は、研究で使用した評価指標に基づく、通常ケア群との比較です。

全員の疲労が一律に29%減ったという意味ではありません。

また、生活全体が39%良くなったと、あらゆる面に広げて解釈することもできません。

それでも、治療後に続く疲労のような症状について、有効成分のない錠剤を使った介入に変化が見られた点は、今後の検討につながる結果です。

なぜ「偽薬」と知っていても変化するのか。

プラセボ効果という言葉から、「本物の薬だと信じ込むこと」を想像する人もいるかもしれません。

ところが、この研究では、偽薬だと伝えたうえで改善が報告されました。※3。

薬を飲むという習慣や、治療についての説明、改善への期待などが関係する可能性があります。

過去に治療を受けた経験によって、服用という行為と症状の変化が結び付く「条件付け」も、考えられている仕組みの一つです。

ただし、この試験で、どの仕組みがどれだけ改善を引き起こしたのかまで確定したわけではありません。

「脳が自然治癒力を発動して、がんを治した」という意味でもありません。

症状の感じ方と、それに影響する状況を研究するテーマとして捉えることが大切です。

実生活ではどう受け止めればよいのか。

この研究が扱ったのは、がん治療後に続く疲労という症状です。

がんそのものを小さくしたり、再発を防いだりする効果を調べた試験ではありません。

そのため、がんの標準治療をプラセボに置き換える根拠にはなりません。

また、疲労が続くときに、自己判断で偽薬を飲めばよいという結論でもありません。

症状の原因や、現在受けている治療との関係を確認することが先に必要です。

治療後の疲れを「もう治療が終わったのだから」と我慢せず、医療者に具体的に伝えるきっかけとして、この研究を知っておくのはよいでしょう。

体の病気に対する治療と、日常生活で感じるつらさへのケアを、どちらも大切にしたいですね。

通常ケア群も、その後の試みに参加。

最初の21日間が終わった後、通常ケア群のうち希望した参加者にも、プラセボを試す機会が設けられました。※3。

その後の21日間では、疲労の強さに23%、疲労による生活の質への支障に35%の改善が報告されています。※3。

ただし、この後半部分は、最初の無作為比較試験に続いて行われた探索的な検討です。※3。

別の研究で独立して再現された結果と、同じ意味で扱うことはできません。

また、本人の報告を用いた短期間の小規模試験という点にも注意が必要です。

どのような人に役立つのか、効果が長く続くのかなど、さらに調べる必要があります。

偽薬だと知っていても症状の評価が変わる可能性は、医療における説明や体験の意味を考える手がかりになります。

一方で、プラセボは万能な治療ではなく、この研究だけで一般的な使用方法が決まるわけでもありません。

今後の研究に期待しながら、治療後の疲労にもきちんと目を向けることが大切です。

Xのコメントまとめ

それでは、藤村幸司さんのニュースについて、Xで確認できたコメントを紹介していきます。

筆者のコメント

藤村さんが4か月ぶりにスタジオへ戻ったというニュースを見て、まずは、その場に立てたことを大切に受け止めたいと思いました。

長く見てきた番組の出演者が病気と向き合っていたと知ると、画面越しの存在が急に身近に感じられることがあります。

それまで何気なく見ていた姿にも、仕事を続けるための体力や、その人を支える周囲の存在があったのだと気付かされます。

ただ、私たちが知ることができるのは、公表されたごく一部の情報です。

病名を聞いたからといって、治療の内容やこれからの生活まで分かったつもりにならないようにしたいです。

宮根さんが再会を喜ぶ場面は、病気のニュースであると同時に、人と人との関係が伝わる場面でもありました。

仕事を離れている間も気にかけてくれる人がいることは、本人にとって心強い場合があると思います。

一方で、支える側の善意が、そのまま相手の望む助けになるとは限りません。

話したいときに聞くことや、休みたいときにはそっとしておくことも、同じくらい大事なのではないでしょうか。

今回の豆知識で取り上げたセカンドオピニオンについても、目的を知っておくことが大切だと感じました。

別の意見を聞くことは、今の医師を否定するための行動とは限りません。

自分の病状や選択肢を理解し、納得して治療に向き合うための相談として考えれば、少し話しやすくなる気がします。

説明を受けたその場で疑問を全部言葉にできる人ばかりではないと思います。

帰宅してから気になったことをメモにして、次の相談で確認するだけでも、自分にとって意味のある一歩になるでしょう。

治療後の疲労を調べた研究にも、考えさせられるものがありました。

大きな治療が終わったことと、毎日の暮らしが以前と同じように戻ることは、必ずしも同時ではないのだと思います。

周りから元気そうに見えても、本人の中には説明しにくい疲れや不安が残っているかもしれません。

「もう大丈夫でしょう」と先回りするより、今どんなことが負担なのかを聞ける関係でいたいです。

新しい研究を読むときも、目立つ数字だけで判断せず、誰を対象に何を調べたのかを確かめたいと思いました。

希望を感じる結果であっても、そのまま誰にでも当てはまるとは限らないからです。

今回の再会が、藤村さんにとって無理のない形で実現したものであればうれしいです。

今後も、ご自身の体調や気持ちを優先しながら、日々を過ごしていただきたいと願っています。

引用文献

  1. ※1 国立がん研究センター がん情報サービス「セカンドオピニオン」。
    https://ganjoho.jp/public/dia_tre/dia_tre_diagnosis/second_opinion.html
  2. ※2 Mayo Clinic News Network「Mayo Clinic researchers demonstrate value of second opinions」、2017年。
    https://newsnetwork.mayoclinic.org/discussion/mayo-clinic-researchers-demonstrate-value-of-second-opinions/
  3. ※3 Hoenemeyer T. W.ほか「Open-Label Placebo Treatment for Cancer-Related Fatigue: A Randomized-Controlled Clinical Trial」Scientific Reports、2018年。
    https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29426869/
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