
すとぷりのさとみさんが卒業を報告し、自分の力を試したいという思いや、今後の活動について説明しました。
そこで今回は、さとみさんの新たな決断をきっかけに、次の4つの構成でニュースと知ると面白い豆知識をご紹介します。
- さとみさんが説明した卒業と今後の活動のニュース紹介。
- 「ストレスと共感の仕組み」に関する2つの豆知識。
推しの脱退で体調が崩れる方必見!?実はストレスホルモン「コルチゾール」が爆増している!?
推しが泣くと自分も悲しい気持ちになる理由が判明!脳が勝手に真似する驚異のメカニズムがやばすぎる!?
- Xのコメントまとめ。
- 筆者の感想。
今回の知らせを読みながら、ストレスや共感をめぐる研究にも触れていただき、応援する相手の節目と自分の気持ちについて考える機会になれば幸いです。
それでは早速、さとみさんが届けた卒業の知らせを見ていきましょう。
さとみさんが伝えた卒業と今後のニュース情報
今回のさとみさんが説明した卒業のニュースをお届けします👇。
さとみさんの新しい決断を入り口として、変化を受け止める際のストレスや、大切な相手に共感する仕組みにまつわる2つの豆知識をご紹介します。
推しの脱退で体調が崩れる方必見!?
実はストレスホルモン「コルチゾール」が爆増している!?
推しの卒業の知らせを見て、落ち着かなかったり、眠りにくくなったりする人もいるかもしれません。
ただし、題名にあるように、卒業によってコルチゾールが「爆増する」と示した研究は、ここで紹介する文献にはありません。
2024年5月に学術誌に発表された研究では、思春期の女子50人について、日々の社会的拒絶や反すう思考とコルチゾールの日内変化を調べました。※1
NIHの文献サイトに収載されていますが、NIHが発表した男女比較の実験という意味ではありません。
嫌な出来事を繰り返し考えることが、身体のストレス反応とどう関わるのかを考える研究です。
社会的拒絶に対する「コルチゾール反応」の男女差は条件によって異なる
コルチゾールは副腎から分泌され、身体の働きの調整やストレスへの対応に関わるホルモンです。
ストレスの強さを一つの数値だけで決められるものではなく、時間帯によっても変化します。
2002年の研究では、達成課題と社会的拒絶という異なる課題に対し、男女でコルチゾール反応の傾向が異なりました。※2
2017年の系統的レビューでは、18歳以下を対象とした81研究、計14,591人のデータが検討されました。※3
社会的ストレステストを扱う21研究のうち9研究で、女子の反応が男子より強く報告されています。
一方、4研究では男子の反応が強く、8研究では性差が認められませんでした。
女子の反応が一律に2倍以上になる、あるいは女性ファンほど卒業で体調を崩すとは結論づけられません。
なぜ反応は異なるのか、性別だけでは決まらない
ストレスへの反応には、課題の種類や年齢など、さまざまな条件が関係します。※3
レビューの著者も、性差についての証拠は一様ではなく、測定方法の標準化が必要だとしています。
女子や女性が全員、人間関係のストレスに強く反応するという意味ではありません。
狩猟や集団での役割といった進化上の説明だけで、現在のファン個人の反応を説明することもできません。
2024年の研究は女子のみを対象としており、男子より反応が強いかを比較していません。※1
社会的拒絶と反すうが重なったとき、翌日のコルチゾールの日内低下が緩やかな傾向が見られました。
起床時の値と起床後の増加反応には、有意な効果は示されていません。
ファンの喪失感について考える際も、性別でまとめず、その人が何に負担を感じるかを見ることが大切です。
ストレス研究を読む際に押さえたいことと、日々のケア
2024年の研究は、思春期の女子50人が3日間、1日4回の唾液採取と日誌記録を行った予備的な調査です。※1
この結果だけで、卒業後のファンがうつ病やPTSDを発症するリスクは判断できません。
コルチゾールの変化と病気の発症を、同じこととして捉えないようにしたいところです。
嫌な出来事について考え続ける状態と、身体の反応との関連が示された点が、この研究のポイントです。
卒業に関する投稿を追い続けることが負担なら、いったん見る時間を区切る方法もあります。
話したいときには、気持ちを否定せず聞いてくれる友人や家族を頼ってもよいでしょう。
睡眠や食事のリズムを大切にすることも、日々の生活を支える工夫になります。
これらを行えば必ずコルチゾールが正常化し、病気を防げると、この研究が証明したわけではありません。
不眠などが続き、生活への支障が大きい場合は、医療機関などに相談することも選択肢です。
社会的拒絶へのホルモン反応には性差を報告する研究がありますが、結果は条件によって異なります。※2※3
推しの卒業による体調変化を、性別や一つのホルモンだけで説明することはできません。
自分の気持ちと生活の状態を確かめ、情報から離れる時間や人とのつながりを大切にしたいところです。
研究結果は、個人の体調の原因を断定するためではなく、ストレスの複雑さを知る手がかりとして受け止めましょう。
推しが泣くと自分も悲しい気持ちになる理由が判明!
脳が勝手に真似する驚異のメカニズムがやばすぎる!?
推しが泣いているのを見ると、自分まで悲しい気持ちになることがあります。
他人の行動を見たときにも働く「ミラーニューロン」は、他者理解を考える際に研究されている仕組みの一つです。※4
ただし、推しへの共感の理由がこの細胞だけで解明されたわけではありません。
2024年の引用文献は、関連研究を紹介する論説で、新たな実験でファン心理を証明した報告ではありません。※4
「見ること」と「行うこと」に関わる脳の仕組み
ミラーニューロンは、自分がある行動を行うときと、他者の行動を観察するときの双方で反応する神経細胞です。※4
1990年代、サルの研究から報告され、行動の観察と実行の関係が注目されました。
物をつかむ動作など、具体的な行動を手がかりに調べられてきました。
人間でも、行動の観察と実行に関わる前頭葉や頭頂葉の領域が研究されています。
ただし、脳画像で領域の活動を見ることと、個々のミラーニューロンの発火を直接測ることは異なります。
この区別を意識すると、研究結果を必要以上に広く解釈せずに読めます。
共感と「脳のシミュレーション」の関係
他人の経験を、自分の経験に関係する仕組みで理解するという考え方があります。※4
共感の研究では、自分が痛みを受ける場合と、身近な相手が痛みを受けると分かる場合の脳活動も調べられています。
2004年の研究は、痛みの感情的な側面に関わる領域で活動の重なりを報告しました。※5
一方、痛みの感覚的な側面まで、同じように共有されていたわけではありません。
これは他人の痛みを知ったときの研究であり、推しが泣く場面で全く同じ細胞が同じ感情を再現すると証明したものではありません。
表情や言葉、それまでに知っている相手の状況なども含めて、共感を考える必要があります。
社会的な絆を考えるためのヒント
「神経的なWi-Fi」という表現は、仕組みをイメージするための比喩にすぎません。
脳同士が無線のようにつながり、相手の気持ちがそのまま届くという意味ではありません。
行動観察や模倣、学習といった分野で、ミラーシステムとの関わりが議論されています。※4
それぞれの働きを、すべて一つの神経細胞で説明できるわけではありません。
あくびの伝染だけでミラーニューロンの働きが確かめられるという説明にも慎重さが必要です。
ファン同士が一体感を覚えることから、全員のミラーニューロンが同期していると断定することはできません。
同じ言葉や音楽を受け取り、経験を共有することの意味も併せて考えたいところです。
ミラーニューロンは、行動をすることと見ることの関係を探るうえで興味深い研究対象です。※4
他人への共感に関わる脳活動にも研究がありますが、推しへの思いのすべてを説明するものではありません。※5
大切な相手の言葉に心が動く経験を、脳の研究の限界も知りながら考えてみましょう。
Xのコメントまとめ
続いて、さとみさんの卒業と新しい活動について、Xに投稿された声をまとめてご紹介します。
筆者のコメント
卒業の発表は、活動する側が考え抜いて決めたことでも、受け取る側には突然届くものなのだと、今回の文章を読んで感じました。
さとみさんが何度も考えた末に選んだ答えであることと、ファンの気持ちがすぐに整理できることは、別の話なのだと思います。
その違いを忘れずに、この知らせを受け止めたいです。
私が気になったのは、自分らしいままでいたいという思いが、今後の挑戦への意欲とともに書かれていたところでした。
多くの人から期待される立場では、これまで通りに活動することにも大きな意味があるはずです。
それでも、10年という節目に自分の立ち位置を見つめ直し、違う道を選ぶことには、相当な迷いがあったのではないかと想像します。
もちろん、その迷いの中身を、発表されていない事情で埋めることはしたくありません。
書かれた言葉の範囲で、本人がこれからも自分の活動を続けたいと考えていることを、大事に受け取りたいと思いました。
もう一つ印象に残ったのは、ライブを、言葉を交わさなくても目線で会話できる場所として振り返っていた点です。
大きな会場であっても、一人ずつの存在を感じられる瞬間があったのだと思うと、ステージと客席の関係が急に身近に感じられます。
画面で配信を見る時間も、会場で歌を聴く時間も、ファンにとっては生活の中の具体的な一日です。
その積み重ねがあるから、活動の形が変わる知らせに胸が詰まるのだろうと思います。
一方で、卒業を悲しむ人に対して、すぐ応援の言葉を出すよう求める空気は、少し窮屈にも感じます。
応援したい気持ちと、まだ受け止めきれない気持ちは、一緒にあってよいのではないでしょうか。
人によっては昔の動画を見返したくなり、別の人は少し情報から離れたくなるかもしれません。
どちらも、その人が大切な時間をどう整理するかという話で、他人が正解を決める必要はないと思います。
Xの反応を見ていても、昔見ていた人から現在の活動を追う人まで、異なる距離感の声がありました。
長い活動が、さまざまな世代や時期の思い出につながっていることを感じます。
今回の文章にある感謝は、ずっと最前列で応援した人だけに向けられたものではないように、私には読めました。
途中で活動を知った人も、以前見ていた人も、自分の思い出を大切にしてよいのだと思います。
今後も配信や動画を続けるという言葉があるからこそ、これからの楽しみ方は一つではありません。
グループの活動も個人の活動も、それぞれを見守る選択ができます。
すぐに前向きな結論を出さず、まず10年の活動への感謝を持ちながら、新しい知らせを待ちたいです。
引用文献
- ※1 Vergara-Lopezほか「The Interactive Effects of Rejection and Rumination on Diurnal Cortisol among Adolescent Girls: A Preliminary Daily Diary Study」(2024)。
https://link.springer.com/article/10.1007/s10608-024-10492-y - ※2 Stroudほか「Sex differences in stress responses: social rejection versus achievement stress」(2002)。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/12208639/ - ※3 Hollandersほか「Is HPA axis reactivity in childhood gender-specific? A systematic review」(2017)。
https://link.springer.com/article/10.1186/s13293-017-0144-8 - ※4 Patel「Advances in the Study of Mirror Neurons and Their Impact on Neuroscience: An Editorial」(2024)。
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC11212500/ - ※5 Singerほか「Empathy for pain involves the affective but not sensory components of pain」(2004)。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/14976305/




























